2024年の受検を予定している小学5年生が、これから取り組んでいく適性検査対策について、前回は基礎編をお届けしました。
そして今回は、小学6年生になってから取り組んでほしい【実践編】をご紹介します。
小学5年生でも、考えを文章に変換できる「作文力」があると、実践編の教材に取り組んでいけると思います。
Amazonや書店などで購入できる教材のみを紹介
適性検査対策の教材は、大きく3つにわけることができます。
- 大き目の書店でも購入できるもの
- Amazonなどのネットサイトで購入できるもの
- 塾を通じてしか手に入らないもの
今回は、上記の1、2にあたる誰でも購入ができる教材に絞って紹介いたします。
3の塾を通じてしか手に入らない教材については、除外します。
最近はフリマサイトでこれらの教材が個人的に売買されている場合もありますが、原則的には塾側が「売買は禁止」としているはずです。
売却を考えている方は、入塾時の契約書を今一度確認してみると良いでしょう。
【実践編】応用的な適性検査型問題に取り組む人向けの教材
適性検査型問題の対策をはじめる場合、すぐに過去問に取り組むよりは、ジャンル別になっている教材をまず選びましょう。
ジャンルは【理系・文系】あるいは【国語・算数・理科・社会】というように科目で分かれている場合と、【作文・資料問題・生活と科学・数と図形】というように問題の種類で分かれている場合とがあります。
おすすめしたいのは下記の4冊です。
- アインストーン シリーズ 公立中高一貫校 適性検査対策
- 公立中高一貫校 適性検査対策問題集 生活と科学編
- 中学入試 でる順過去問 公立中高一貫校 適性検査 合格への126問 首都圏版
- でる順グラフ問題 公立中高一貫校対策
アインストーン シリーズ 公立中高一貫校 適性検査対策
アインストーンシリーズは、適性検査対策に広く使われている教材で、公立中高一貫校の専門塾などでも教材として用いられています。
毎年改訂をし、最新の適性検査を分析して頻出問題をあつかっている教材です。
書名 | アインストーン シリーズ |
科目 | 国語・算数・理科・社会・理系ⅠⅡ・文系ⅠⅡ |
難易度 | 基礎-標準-応用 |
全ページ数 | 168ページ |
サイズ | A4 |
値段 | 3280-3580円 |
出版社 | 好学出版 |
特徴は、各単元ごとに例題→確認問題→練習問題→実践問題と進められること。すっきりしていて小学生が見てもわかりやすい見た目です。
値段は、理系・文系シリーズが3280円、4教科シリーズが3580円と高めですが、A4判で168ページとボリュームは大きく、また見やすい書き込みしやすいといったメリットもあります。
自分の得意な科目からチャレンジしていくと効果的です。
公立中高一貫校 適性検査対策問題集 生活と科学編
東京学参社の適性検査対策用の問題集は、総合編、作文問題、資料問題、数と図形、生活と科学の5つに分かれています。
そのうち生活と科学編は、理科分野の問題を扱った一冊。
資料問題編や数と図形編に比べて、基礎問題から確認できるのでおすすめです。
書名 | 公立中高一貫校 適性検査対策問題集 生活と科学編 |
科目 | 理科 |
難易度 | 基礎-標準 |
全ページ数 | - |
サイズ | B5 |
値段 | 1320円 |
出版社 | 東京学参 |
実際に出た過去問から多く出題される理科分野の問題を、13パターンに分類し、それぞれの例題と練習問題に取り組めます。
理科の基礎的な知識を抑えて、適性検査型の問題にチャレンジすることができます。
中学入試 でる順過去問 公立中高一貫校 適性検査 合格への126問 首都圏版
こちらは、旺文社の「でる順過去問問題集」!
昔、英検や大学受験で、でる順パス単などを使用したことのある方には、懐かしいフレーズですね。。
首都圏の公立中高一貫校の過去問を集めて、算数、国語、理科、社会の4科目別に、頻出問題を「でる順」に掲載しています。
書名 | 中学入試 でる順過去問 公立中高一貫校 適性検査 合格への126問 首都圏版 |
科目 | 国語・算数・理科・社会 |
難易度 | 基礎-標準 |
全ページ数 | 176ページ |
サイズ | B5 |
値段 | 1320円 |
出版社 | 旺文社 |
内容は、例題→練習問題→総合問題と段階的に進んでいく流れです。
一番の特徴は、問題が頻出問題順に並んでいるということ。出やすい問題から順に対策できるので、モチベーションアップに役立つ一冊です!
でる順グラフ問題 公立中高一貫校対策
こちらは、朝日新聞出版の「でる順」問題集です。
実際に小学生に向けて都立中高一貫の指導をしている立場から作成された適性検査対策の教材です。
書名 | でる順グラフ問題 公立中高一貫校対策 |
科目 | 社会 |
難易度 | 基礎-標準 |
全ページ数 | 164ページ |
サイズ | B5 |
値段 | 1650円 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
基礎知識→基本問題→標準問題と段階的に進んでいく流れです。
農業、工業、人口問題…と、適性検査で扱われたテーマ順にまとめてあるので、初見でも取り組みやすくなっています。
グラフの見方や基礎知識なども詳しく解説しています。
まとめ:適性検査対策は好きな科目、得意なジャンルから取り組もう
今回は、2023年に公立中高一貫校を受検する予定の小学5年生用に、適性検査対策に役立つ教材【実践編】を紹介しました。
実践編にチャレンジするときは、ぜひ自分の「好きな科目」「得意なジャンル」から手を付けることをおすすめします。
適性検査問題は、複雑で解きづらいものである一方、解いていく過程で興味深く新しい発見ができるものでもあります。
自分の好きなジャンルの問題に取り組むことで、適性検査問題の楽しさを実感できるとよいですね。