公立中高一貫校を受検する人で、「高校や大学で海外に留学したい!」と考えている人は少なくありません。
またほとんどの学校で「国際社会のリーダーを育てる」というような方針を掲げているため、生徒としても期待をしますよね。
でも…学校によって海外に行けるカリキュラムは様々。特に今は感染症の影響で、海外での宿泊行事は相次いで中止や延期になっています。
今回は、東京、神奈川、千葉、埼玉にある23校の公立中高一貫校は、どのくらい「国際的」なの?ということを検証してみました!
テーマ別に、3つに分けて投稿します😌
【その1】海外大学への進学実績を調べてみた!
まず、一番気になるのが「海外大学への進学実績」です。
進学実績は各校ともHPにアップしてくださっていますが、全校調べるのはちょっと大変なので…23校の中でも「国際」と銘打ってる「立川国際」「稲毛国際」「大宮国際」の3校に絞って調べてみました!
まず立川国際の海外大学合格者数。2019年から2022年の進路状況が記載されています。
👉2022年、0人。2021年、0人。2020年、0人。2019年、0人。
…あれ?
では稲毛国際の海外大学合格者数は?2020年から2022年の進路状況が記載されています。
👉2022年、5人(おっ!)、2021年、0人、2020年、0人。
…おや…
思ったより少ないですね…!
※ちなみに海外大学は複数の学校を受けることができるため、合格者数は「延べ人数」となります😌
実は、稲毛国際は2022年に「国際」を入れた学校名に変更したばっかり。そして大宮国際は、2019年に開校したためまだ卒業生がいませんでした!
それにしても、立川国際も4年連続0人というのはちょっと驚きでした。
コロナの影響なのでしょうか?
別の中高一貫校の海外大学への進学実績は?
他の公立中高一貫校はどうなんだろう…と思ったら、インターエデュのHPで「速報!2022年海外大学合格者ランキング!」という記事を見つけました~👇
こちらでは100位まで海外大学の合格者数で学校(高校)のランキングを記載してくださっているので、参考になる!と思ってさっそく開きました!
1位、広尾学園高等学校、184名!
(おおお)
2位、三田国際学園高等学校、98名!
(すごい)
3位、茗溪学園高等学校、91名!
(茨城!)
4位、東京都立国際高校、73名!
(おっ都立!)
…
(公立中高一貫校は…?)
39位、都立白鷗高等学校、4名!
(きた~!)
…
48位、千葉県立稲毛高等学校、3名!
(前述した稲毛国際の高等部。実際は3名なのね!)
…
65位、都立小石川中等教育学校、2名!
(さすが、小石川!)
…
89位、都立桜修館中等教育学校、1名!
(おお~)
89位、千葉県立東葛飾高等学校、1名!
(おおお~)
…おしまい!
一都三県の公立中高一貫校23校の中で、海外大学への進学実績は5校11名でした!
なんか…期待していたより少ない数値ですね…!
国際社会のリーダー的人材はまだ育ってないの…かな…🙄?
海外大学進学数1位の広尾学園の取り組み
インターエデュのランキングで1位だった広尾学園ですが、ちょうど、日経ビジネスで海外大学進学への取り組みが記事になっておりました!(2021年ですが)👇
2021年といえば、コロナ禍真っ最中ですね。そんな中でも海外大学に218人という実績を出していたのが広尾学園でした…。
まずとてもびっくりするのは、その人数の伸び率です。実は2017年には延べ18人だった海外大学の合格者が、わずか4年で10倍以上の218人になっているのです…。
記事を読んでみると、広尾学園の海外大学進学への取り組みが書かれていますが、その内容は実にシンプルでした。
まず、世界中の海外大学のパンフレットの学内設置と、海外大学から関係者が訪れる説明会「カレッジフェア」の開催。(ただし「カレッジフェア」はコロナ禍では中止…)
そして25人(!)の外国人教員による、海外大学の入学試験であるエッセー、面接の実践的な指導。
最後に、ここが最も重要だと思うのですが、海外大学進学に必要な高額な学費を補助してくれる「奨学金」を受けるためのバックアップです。
うーん、とてもシンプルな取り組みですが、実際に海外留学することになると確かに重要な内容。
少なくとも、私立だからできる、公立では難しいという内容ではない…と思います😌
高校にもよりますが、結局、海外大学進学については学校より留学エージェントに頼ることになるケースは多そうです。
今は円安のため、渡航先や費用についてもしっかりと検討しないと厳しいですね…。
💬海外大学に進学した体験談はこちら👇
💬具体的に海外大学進学についての相談をするならこちら👇
結果は:
一都三県の公立中高一貫校の、2022年の海外大学への進学実績は5校11名という結果でした!
思ったより少ないな、というのが正直な感想です。
しかし。今回調べてみて、北欧に留学する場合は年間500万円超の学費、寮費がかかる、というのも驚きでした…。これは奨学金がなければちょっとチャレンジするのは厳しいかもしれません。
奨学金も成績が悪ければ打ち切りになることもあるらしいので、かなり具体的な情報が欲しいですね…!
次回は、公立中高一貫校23校が「国際交流」についてどんな取り組みをしてるのか?比較をしてみたいと思います…😌
その2はこちら
その3はこちら