家の近くに公立中高一貫校があれば、そこを受検してみようと考える小学生は多いはず!
でも、せっかくたくさんの選択肢がある「東京都」に住んでいるのですから、他にもある公立中高一貫校がどんな学校なのか調べてみませんか?
東京都の公立中高一貫校は11校
東京都には、公立中高一貫校が11校あります。
(都立が10校、区立が1校ですが、便宜上、11校をまとめて都立中高一貫校と記載します)
小石川、区立九段、桜修館、南多摩、三鷹、立川国際は中等教育学校。
両国、白鴎、富士、大泉、武蔵が都立高校附属中学校となります。
どの学校も東京都に住んでいれば受検することが可能です。
中等教育学校は6年制のため高校からの入学ができない学校です。
都立高校附属中学校は、今までは高校からの募集がありました。
しかし、富士、武蔵、両国、大泉は2022年度にはすでに高校募集を停止しており、白鴎も2023年度には高校募集停止となっています。
つまり、今後都立中高一貫校には中学からの入学しかできなくなるのです。
都立武蔵、都立両国といえば、親の世代からすると有名な都立の進学校ですよね。
それらの高校に入学できなくなる、というのも、今公立中高一貫校の受検がブームになっている原因のひとつです。
都立中高一貫校のアクセス
都立中高一貫校は、23区内に7校、東京都下に4校あります。
小石川、白鴎、両国、区立九段などは山手線内に位置し、地下鉄など複数の最寄り駅がありアクセスが抜群に良い学校です。
富士、南多摩は最寄り駅から徒歩3分以内という好立地です。
大泉、武蔵は最寄り駅から徒歩10分のアクセスです。
立川国際、三鷹は最寄り駅から遠く、バスを利用しての通学となります。
受検する都立中高一貫校の選び方
では、受験する都立中高一貫校をどう選べばいいのでしょうか?
選ぶときにチェックしたいのはこちら👇
- 中高6年間子どもが通えるかどうか?
- 子供のレベルにあった学校か?
- 卒業後の進路は子どもの希望に合致しているか?
中高6年間子供が通えるかどうか?
都立中高一貫校を検討するときに一番大事なのは、「子どもが中高の6年間通えるかどうか?」です。
小学生のころは歩いて通っていた子が、中学生になったとたん電車やバスを使って通学するとなると、子どもによっては大変な負担となります。
また中高一貫校は授業数が多く、放課後に学習会があったり土曜日に授業があったりする学校も。
そのようなハードな学校生活をしながらも子どもが通うことができるかどうか?
ここをしっかりと考えてあげてください。
子供のレベルにあった学校か?
一口に都立中高一貫校といっても、そのレベルは様々です。
小石川、武蔵、両国は「都立御三家」と言われており、偏差値は60~67。
私立の難関中学と同等の学力が必要と言われています。
一方、白鴎、富士、三鷹、南多摩、立川国際は、偏差値50台で都立の中では比較的落ち着いた学力レベルです。
各校の偏差値などの情報をしっかり確認して、子どものレベルにあうかどうか検討してみましょう。
※偏差値は記事を書いた時点での四谷大塚の80偏差値を使用。
卒業後の進路は子どもの希望に合致しているか?
都立中高一貫校に行けば高校受験はありません。
その代わり、かなり早い段階から「大学受験」を視野に入れることになります。
となると、理系か文系か?国公立か私立か?都内かそれ以外か?という選択を早めに迫られることも。
もちろん今後変更することもあるでしょうが、今現在想定できる子どもの進路に合った学校か?というのは確認しておくべきでしょう。
最後に:子どもは数年で成長著しい!
受検する都立中高一貫校を選ぼうとしている子どもさんは、小5ですか?小4?ひょっとしたら小3の方もいるかもしれませんね。
今の子どもを見ると、電車やバスに乗って通学するのは難しい…と思うかもしれません。
でも、一般的に、小6の1年間は子どもが最も大きく成長する時期です。
そのため、遠くて無理だと思っていた学校でも、6年生の半ば頃には通えるようになっているかもしれません。
そして実は、学力も同様です。
小5では難しいと思っていた学校でも、小6になってから学力が追いついて、「行けるかもしれない」となるケースがあります。
どちらにしても、親は子どもの成長に合わせて、柔軟に考えてあげると良いでしょう…!
公立中高一貫校を受検予定の小5におすすめ👇