埼玉県で「公立中高一貫校を受検したい!」という人は、近くに公立中高一貫校があったり、知り合いが通っていたりするケースが多いのではないでしょうか?
というのも、埼玉県の公立中高一貫校は、4校中3校が市立の学校。
市立だと他の市町村からの受検ができないので、東京、千葉、神奈川に比べるとやや狭い範囲で学校を選択することになるのです。
けれどその分、志望校が身近に感じられて熱量の高い受検ができるのが埼玉県です!
そんな埼玉県の公立中高一貫校について、詳しく調べてみましょう!
埼玉県の公立中高一貫校は4校
埼玉県には、公立中高一貫校が4校あります。
そのうち、埼玉県全域から受検が可能な県立の公立中高一貫校は、伊奈学園中(埼玉県立伊奈学園中学校)の1校のみとなります。
そして、さいたま市に住んでいる人が受検できるさいたま市立の公立中高一貫校が、浦和中(さいたま市立浦和中学校)と、大宮国際中(さいたま市立大宮国際中等教育学校)の2校。
そして、川口市に住んでいる人が受検できる川口市立の公立中高一貫校が、川口中(川口市立高校附属中学校)です。
公立中高一貫校のアクセス
埼玉県の公立中高一貫校は、伊奈町、さいたま市浦和区、さいたま市大宮区、川口市にあります。
埼玉県立の中学校である伊奈学園中は、大宮駅からニューシャトルに乗り換え、羽貫駅から徒歩10分の立地です。
さいたま市立大宮国際中は、各線大宮駅からバスで10分。
同じくさいたま市立浦和中は、京浜東北線北浦和駅から徒歩13分の立地です。
川口市立の川口高校附属中は、JR京浜東北線の西川口駅からバス10分、川口駅、蕨駅、東川口駅からもバスでアクセスできます。
埼玉県の公立中高一貫校は一次試験のみ併願可能な場合あり
埼玉県の公立中高一貫校は、一次試験のみ併願可能な学校があります。
下記は2022年度の受検日をまとめた表です。
まず、県立である伊奈学園中は、埼玉県全域で受検できます。
さいたま市立である大宮国際、浦和中は、さいたま市に住んでいる人が受検対象ですが、大宮国際、浦和中の2校を一次試験のみ併願することが可能です。
また伊奈学園中と大宮国際も一次試験の日程が重なっていないため、大宮国際を受検する人は伊奈学園中を一次試験のみ併願することも可能です。
川口市立である川口中は、川口市に住んでいる人のみ受検できます。伊奈学園中とは試験日が重なるため併願はできません。
※この一次試験の併願についてはあくまで昨年の2022年度の受検日程によるものです。2023年度以降の受検についてはまた変更になる可能性がありますのでご注意ください!
学校名 | 伊奈学園中 | 大宮国際 | 浦和 | 川口 |
受検可能 なエリア |
埼玉県全域 | さいたま市 | 川口市 | |
一次試験日 ※2022年度 |
1/15(土) | 1/16(日) | 1/15(土) | 1/15(土) |
二次試験日 ※2022年度 |
1/22(土) |
公立中高一貫校について詳しく解説!
埼玉県の公立中高一貫校は、住んでいる場所によって受検できる学校がほぼ決まっています。
一次試験のみですが併願も可能なため、どの公立中高一貫校を受検するかで悩むことは少なく、逆に、公立中高一貫校を受検するか、地元中にそのまま進学するかで悩む方が多い印象です。
埼玉県の公立中高一貫校の倍率と偏差値
埼玉県の公立中高一貫校の倍率は3.5~8.3倍です。学校や性別によってかなり差があり、平均的には4~5倍程度となります。
また、偏差値は53~62で、こちらも学校や性別によって大きく異なります。
この偏差値は、中学受験をする子が母数となっているため、高校受験で扱う偏差値とは全く異なり、例えば「偏差値55」であっても平均の小学生よりかなり高いレベルになります。
ちなみに最も高いのが浦和中で、偏差値は女子62、男子60、倍率は女子8.3、男子7.2と非常に狭き門となっています。
各校の倍率と偏差値は下記のとおりです。
学校名 | 伊奈学園中 | 大宮国際 | 浦和 | 川口 |
人数 | 合計:80 男女別の定員は なし |
男子:80 女子:80 合計:160 |
男子:40 女子:40 合計:80 |
男子:40 女子:40 合計:80 |
倍率 | 合計:5.5 男女別の定員は なし |
男子:3.5 女子:5.0 合計:4.2 |
男子:7.2 女子:8.3 合計:7.8 |
男子:4.7 女子:5.6 合計:5.2 |
偏差値 | 男子:53 女子:55 |
男子:54 女子:55 |
男子:60 女子:62 |
男子:54 女子:56 |
※倍率は2022年度受検 ※偏差値は四谷大塚80偏差値より
公立中高一貫校のメリット・デメリット
公立中高一貫校に進学する一番のメリットは、「公立の中学校と同程度か多少高い学費で、質の高い教育を6年間通して受けることができる」というところです。
ただしデメリットもいくつかあります。
まずひとつめは、「公立の中学校、県立の高校に進学した場合よりは、費用が多くかかる」という点。
公立中高一貫校は、公立の地元中や高校とは異なるカリキュラムを採用しており、宿泊研修や海外研修などのプログラムがあるため、その分費用がかかるケースがほとんどです。
またふたつめは、「別の高校に進学をしたくなっても簡単にはできない」という点。
公立中高一貫校は、普通の高校受験には対応していないため、そのまま進級せず別の高校に進学することはできません。
その場合は、中学生の間に公立中高一貫校から地元中や高校受験のできる私立中に転校し、その中学校から高校受験をするのが一般的なので注意しましょう。
メリット、デメリットをしっかりと確認し、親子で公立中高一貫校への進学を話し合ってみてはいかがでしょうか…!
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