千葉県には公立中高一貫校が3校あります。
実は、千葉県の公立中高一貫校はとても特徴的。
というのも、1都3県の中ではとびぬけて公立中高一貫校の倍率が高いのです。
またそれだけでなく、偏差値も高く全国トップクラスなのです…。
受検生からすると、ちょっと気おくれしてしまうかもしれませんね!
千葉県の公立中高一貫校について、詳しく調べてみましょう!
千葉県の公立中高一貫校は3校
千葉県には公立中高一貫校が3校あります。
そのうち、千葉県全域から受検が可能な県立の公立中高一貫校が、千葉中(千葉県立千葉中学校)と東葛飾中(千葉県立東葛飾中学校)の2校です。
また、千葉市に住んでいる人が受検できる千葉市立の公立中高一貫校が、稲毛中(千葉市立稲毛国際中等教育学校)です。
千葉県の公立中高一貫校の特徴1:良好なアクセス
千葉県の公立中高一貫校は、千葉市に2校、柏市に1校あります。
千葉県立の公立中高一貫校の大きな特徴は、3校とも交通アクセスが良好なこと!
県立の中学校である千葉中、東葛飾中は、それぞれJR外房線本千葉駅、東武野田線柏駅から徒歩10分以内の立地です。
また千葉市立の稲毛国際中は、稲毛海岸駅から徒歩15分ですが、JR総武本線の稲毛駅からもバスでアクセスができるため、遠方からでも通いやすい立地です。
千葉県の公立中高一貫校の特徴2:倍率が高い
千葉県立の公立中高一貫校のもうひとつの特徴は、受検倍率が非常に高いことです。
特に千葉中の受検倍率は毎年高く、昨年(2022年)は男子11.1倍、女子10.1倍、合計10.6倍でした。
また東葛飾中も、男子8.5倍、女子6.2倍、合計7.4倍と高倍率です。
稲毛国際中は、男女合わせて5.4倍でしたが、これも決して低い数値ではありません。
千葉県の公立中高一貫校は、学校数も募集人数も少ないため、とても狭き門だと言えます!
学校名 | 千葉 | 東葛飾 | 稲毛国際 |
人数 | 男子:40 女子:40 合計:80 |
男子:40 女子:40 合計:80 |
合計:160 男女別の定員は なし |
倍率 | 男子:11.1 女子:10.1 合計:10.6 |
男子:8.5 女子:6.2 合計:7.4 |
合計:5.4 |
※2022年入学受検データ
千葉県の公立中高一貫校、受検校はどう選べばいい?
千葉県に住んでいる人が受検できる公立中高一貫校は、下記のとおりです。
ちなみに受検日は同じ日になるため、併願をすることはできません。
では、受検する学校をどう選べばいいのでしょうか?
選ぶときにチェックしたいのはこちら👇
- 中高6年間子どもが通えるかどうか?
- 子供のレベルにあった学校か?
- 卒業後の進路は子どもの希望に合致しているか?
中高6年間子供が通えるかどうか?
公立中高一貫校を受検する場合、多くの人は電車やバスを使って通学することになります。荷物も多くなるため、子どもによっては負担が大きいです。
また、中高一貫校は授業数が多く、7時間目や土曜日に授業があったりする学校も少なくありません。
そういったハードな学校生活に向いている子どもかどうか?ということを、しっかりと考えてあげてください。
子供のレベルにあった学校か?
千葉県の公立中高一貫校は、偏差値で言えば59~65となります。
この偏差値は、中学受験をする子が母数となっているため、高校受験で扱う偏差値とは全く異なり、偏差値50台であっても平均の小学生よりかなり高いレベルになります。
例えば、千葉中の偏差値は65ですが、これは都内の難関私立中学と同等レベルです。
各校の偏差値は下記のとおりです。子どものレベルにあうかどうか検討してみましょう。
学校名 | 千葉 | 東葛飾 | 稲毛 |
偏差値 | 男子:65 女子:65 |
男子:63 女子:63 |
男子:59 女子:60 |
※偏差値は2022年6月時点での四谷大塚の80偏差値を使用。
卒業後の進路は子どもの希望に合致しているか?
公立中高一貫校に行けば、高校受験はありません。
その代わり、中学生の段階から「大学受験」を視野に入れることになります。
となると、理系か文系か?国公立か私立か?都市部か地方か?という選択を早めに迫られることも。
もちろん今後変更することもあるでしょうが、今現在想定できる子どもの進路に合った学校であるかどうかを確認しておくと良いでしょう。
その他:公立中高一貫校のメリット、デメリット!
公立中高一貫校に進学する一番のメリットは、「公立の中学校と同程度か多少高い学費で、質の高い教育を6年間通して受けることができる」というところです。
ただしデメリットもいくつかあります。
まずひとつめは、「公立の中学校、県立の高校に進学した場合よりは、費用が多くかかる」という点。
公立中高一貫校は、公立の中学校や県立の高校とは異なるカリキュラムを採用しており、宿泊研修や海外研修などのプログラムがあるため、その分費用がかかるケースがほとんどです。
またふたつめは、「別の高校に進学をしたくなっても簡単にはできない」、という点。
公立中高一貫校は、普通の高校受験には対応していないため、そのまま進級せず別の高校に進学することはできません。
その場合は、中学生の間に公立中高一貫校から地元中や高校受験のできる私立中に転校し、その中学校から高校受験をするのが一般的なので注意しましょう。
メリット、デメリットをしっかりと確認し、親子で公立中高一貫校への進学を話し合ってみてはいかがでしょうか…!